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Workshop of Takaniwa IB:Historical Approach
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古代・縄文>古代音楽1

2001年5月5日更新

古代、縄文遊里日本東西文化

1)古代音楽への楽器、歌、言語音声学からのアプローチ
(日本と東アジア、中国・朝鮮半島文化比較)
























展開内容 関連情報とリンク
□発端□
■古代音楽との接点は、高麗楽や雅楽のルーツさがしや古代歌垣の遺跡などがその発端といえばいえるが、その段階では、漠然と古代文化の一側面といった程度の興味に過ぎなかったように思う。
□しかし、読経における漢音や呉音を調べるうちにその実際の「音」との出会いは、全く違った感覚を自分のなかに生み出していったようだ。つまり、実際の音を知らなければ、その生活文化における「存在」を感じとることは難しいということだろう。
□ほんとうに古代における「音」の意味は、もっと「発声」「言霊」といったものと同様に論じられていいように思う。親鸞の歎異抄ですら、ただ読むのと、声を出して読むのでは全く異なった様相を呈してくる。ランボーの詩をひきあいに出すまでもなく、音は人間にさまざまな影響とイメージをかき立てる。その意味で古代にあっては、イメージはそのまま、抜き差しならない存在となっていたにちがいない。
■その検証と理解がこのコーナーの「発端」といえるでしょう。
[歌垣]の大辞林第二版からの検索結果:【歌垣】うたがき

(1)古代の習俗。男女が山や海辺に集まって歌舞飲食し、豊作を予祝し、また祝う行事。多く春と秋に行われた。自由な性的交わりの許される場でもあり、古代における求婚の一方式でもあった。人の性行為が植物にも生命

力を与えると信じられていたと思われる。のち、農耕を離れて市でも行われるようになった。かがい。「果して期りし所にゆきて―の衆(ひとなか)に立たして/日本書紀(武烈訓注)」

(2)奈良時代、大勢の男女が歌い舞う宮廷の行事。(1)が宮廷化されたもの。
□学習□
■元々、歌も歌うし、多少の楽器も演奏する。だからというわけでもないが、ときに歌に感激することがある。もちろん、世代的にビートルズやジャズなどのそのひとつではあるが、魂の底から「一体、これはなんなんだ!」といった感慨がせり上がってくるような感覚にとらわれることがある。
□その一つが木遣(きやり)だ。ある祝い事の席での木遣の棟梁たち(4名程度だったように記憶している)の第一声に出会った瞬間にこれがきた。何やら得体のしれないこの声とも音ともつかない何かに反応する物体が自分の中にあることがわかった。その後、これに似た感覚は、叡山での声明との出会いにもあった。やはり、「自分の中の何か」は、知りたくなる性格らしい。
それでも元来無精な性格でもあり、その追及はまた後日といったのが実態。何となく気になったまま、記憶のどこかにしまわれてしまった。その後、どのぐらい時間が経過したかは定かではない。次にやってきたこのテーマへの、<始めての共感>とでもいえるものは、司馬遼太郎氏の「この国のかたち」の六巻、『うたうこと』と『声明と木遣と演歌』というエッセイに出会ったときだった。もう、「そうそう、これこれ。」といった気分になり、少し調べる気になった。のんきなものだが、実際だから仕方ない。(是非、読んでください!!)
司馬氏の場合は、仏教の声明や古代の漢人の踏歌(とうか)に着目しているが、私の場合は、一機に「そのルーツは?」とアジアに目を向けてしまった。民族音楽の小泉氏の文献やその他の研究書籍に目を通すうちにある書物に出会う。星野紘氏の『歌垣と反閇の民族誌――中国に古代の歌舞を訪ねて』創樹社 がそれ。これで中国の少数民族の歌舞や沖縄の歌舞の概観を得る。

2001年5月5日■具体的な中国少数民族の歌垣を調査した資料としては、工藤隆・岡部隆志共著『中国少数民族歌垣調査全記録 1998』(大修館書店、2000年6月刊行)がある。この岡部氏のホームページには、少数民族関連の情報がかなりあるので、より詳しい内容を知りたい方には、おすすめしたい。この調査記録の123分におよぶビデオも大変貴重な資料(入手済み。3000円です!)です。入手は、大修館書店のホームページからもできます。この資料については、後のコーナー(歌垣と古代歌謡<現在準備中>)でじっくり紹介するつもりです。
【木遣(り)】きやり:(1)重い材木などを多人数で音頭をとり掛け声をしながら送って遣ること。(2)きやりうた。木遣りの時に歌う一種の俗謡。祭礼のときなどにも花車を引きながら歌う。木遣節。木遣音頭。

【声明】しょうみょう:仏前に読誦(どくじゅ)する歌詠のこと。すなわち仏教音楽。ぼんばい(梵唄)。本来は、インドの五明の一。言語、音韻、文法を研究する学問。もと婆羅門の必修課程の一であった。

【反】へんばい:昔、行幸の前などに、陰陽師が邪気を除くために行うまじない。呪文を唱え、舞踏する。禹歩(うほ)。
具体研究 詳細ページリンク
古代音楽の実像
■3つのアプローチを展開する。
1.実際に現在聞くことのでき、類似していると考えられる音楽を比較する。
2.発声、歌の歌詞を知る意味で、古代歌謡の発音を調べる。
3.古代の歌を伴奏するためや同時に演奏されただろう楽器音を調べる。
1
沖縄民謡と台湾民謡
2
→歌垣と古代歌謡(発声を知る)
3
→古代の演奏と舞踏(音を聞く)
謎の銅鐸を楽器として演奏する
体験からの始まる古代の音を発見する
試みを書いた「縄文の音」

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