■くじらという存在
動物には、全て固有の体内時間というものがある。くじらの場合は、それが並外れてゆっくりしたものなのかもしれない。人間のようにせせこましい時間を超えて遥かな太古から、ゆったりの流れ続けてきた彼らの時間には、「人間という時間は、ただその傍らに存在を認めてもらうだけ。」というジャックの言葉が正しい理解と私には思える。生き物をそれぞれの時間でとらえる意味を考えさせられる作品という点でこの一冊は、読む者に“卓上の海”という時間を与えてくれる。それは、ゆっくりと流れ、意識の中に漂っていくような生物時間に違いない。
| ジャック・マイヨール:関連情報■1927年、上海生まれ。夏休みを九州の唐津で少年時代を過ごす。ここでイルカと出会う。第二次世界大戦直前に両親とフランスに戻り、マルセイユで暮らす。ローカル紙の新聞記者、水族館勤務、さまざまな海、潜水に関る職を転々とした。素潜り世界チャンピョンとなる。彼の最終的な記録は、1983年の105m(当時、56才)。
西インド諸島・タークス・アンド・ケイコス島:関連情報■ニューヨーク在住の音楽ライター、野中ともそさんのサイト“おひるねスケッチブック”のisland
dreamにこの島のレポートがある。
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