■1庇護者の存在
キャラクター設定には、当然魅力のある登場人物をとなるのが常識ですが、本書のキャラクターが生み出す効果で最も顕著なものが“庇護者の視線”とでもいえるものでしょう。それぞれのキャラクターには、必ずその行為を見守る存在が用意されているのです。決して独りぼっちにはさせない!という作者の心情が伝わって、この作品の基調となっているのです。それが、解説者のいう所の“愛”なのです。それらが不自然でないように巧く配置されていることが宮部マジックといえます。でも、ちょっと多すぎるかな?最初には、たくさんいたはずの対立する存在がみごとに最後には消えてなくなり、暖かい光が満ちてきます。「こんな今だって、だいじょうぶ!」作者の声すら聞こえてくるようです。この基調は、別な作品ではどうなのでしょう?という具合に作家研究の視点を定めて次作へ。(最新作は止めて、作品を年代ごとに追いかけてみます!)
| サブリミナル広告:関連書籍■坂元章・森津太子・坂元桂・高比良美詠子『サブリミナル効果の科学――無意識の世界では何が起こっているか』(学文社、1999、2400円)、■『サブリミナル・マインド』(下條信輔著、1996年中公新書刊)、■Moore,T.E.
1982 『Subliminal advertising: What you see is what you get. 』Journal
of Marketing, 46 (Spring) 38-47.
、■Dixon,N. 1982 『Preconscious processing.』Wiley、Theus,K.T. 1994
『Subliminal advertising and the psychology of processing unconscious
stimulus:』a review of research.
Psychology & Marketing, 11(3), 271-290.、■『広告表現を科学する』(山田理英著、1998年日経広告研究所刊)
関連記事■「Webにサブリミナル広告?」(1999年11月・ZDNet
Newsから)、海外;New Orleans のあるスーパーマーケットの放送でサブリミナル放送を続け、1年40,000ポンドにもなる、万引きを退治したと伝えている記事Daily
Telegraph(17 February 1981 Subliminal messages deter shoplifter.)
その他■THE SKEPTIC DICTIONARYにサブリミナル広告の項目あり。
金庫やぶり:関連書籍■「金庫破り」(杉山章象著、同時代社刊、参照図書として宮部さんも上げている本です。)その他■金庫破りの映画なら1995年公開の『ヒート』(ロバート・デ・ニーロ主演)、1997年公開の『セイント』(ヴァル・キルマー主演) |