吉本隆明が本来のサブカルチャーへの視点がいかに大きな課題かということを大塚英志との対談という形で明確に提示してみせた興味深い対談。
あくまで自分の限界と視点の軸を示した上で「大塚」というサブカルチャーの語り手にぶつけていくような対談手法が功を奏して、指揮者と演奏家のようなハーモニーを感じさせる。もちろん、対談に登場するよく知られたオウムや宮崎勤事件以外にも「新世紀・エヴァンゲリオン」や宮台真司などのことを知らなければ、この対談内容を咀嚼するのは難しい。しかし、このコーナーでは、そうした関連書籍や作品を読みつないぎ、その内容を掘り下げて欲しいので取り上げてみた。関連情報に掲載した情報も一緒に読みつないで欲しい。
書名の「だいたいで、いいじゃない」は、構造主義にみる「なんでも精密に解析していく」傾向への反語として提示される。一つ大きな「包括する(だいたいでいい)」視点、見方の重要性が対談の基調となっている。大塚の語る江藤淳と村上春樹の対比や吉本の消費=生産論も編集に携わる人には是非とも読んで欲しい。
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関連情報:●大塚英志関連リンク集発見!●登場する小説「五分後の世界(村上龍)」「ねじまき鳥クロニクル(村上春樹)」●登場する評論「制服少女たちの選択(宮台真司)」「サブカルチャー神話解体(宮台真司)」「テレヴィジオン(ジャック・ラカン)」「全文藝時評(上下)」に収められた江藤淳のサブカルチャー批判「彼女たちの『連合赤軍』(大塚英志)
更新:8月26日●吉本関連サイト情報(公式サイト、吉本隆明ワールド)
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