| 認知神経科学を専門とする澤口教授に南伸坊が質問しつつ、進行していく、対談形式の著作。ある意味では素人の疑問に専門家が答えるための苦肉の策ともいえる。モンゴロイドの脳という視点や前頭連合野という自我を形成するのに重要な脳の部位をテーマに現代人の生態を解明する鍵を提供してくれる。前出の脳のなかの幽霊の入門編とでもいえるかもしれない。●同様の書籍としては、『脳を観る』(M.I.ポスナー、M.E.レイクル共著、養老猛司他訳)がある。 |
作家コーナー情報:■澤口俊之/1959年東京生まれ。北海道大学医学研究科脳科学専攻機能分子学分野教授。専門は認知神経科学、霊長類学。著書に『知性の脳構造と深海』(海鳴社)、『脳と心の進化論』(日本評論社)、『「私」の脳はどこにいるのか』(ちくまプリマーブックス)、『幼児教育と脳』(文春新書)、『わがままな脳』(筑摩書房)などがある。■澤口氏のSawaguchi Lab(北海道大学大学院のサイト内)というサイトがあるので是非、立ち寄られることをおすすめしたい!■また、著作については、嘗て氏が講演した(大日本印刷主催)際のセミナー資料にも詳しいものがある。 |